60秒解説

不公正な安値輸入で困ったときは

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 皆さんは、アンチ・ダンピング(AD)措置という言葉を聞いたことがあるだろうか。輸出国が相手国に向けて、自分の国内で売るよりも安い価格で輸出(ダンピング輸出)することで、相手国の国内産業に損害を与えた場合に、その価格差に相当する関税を賦課できる措置だ。

世界各国で活用された件数は6年間で倍増

 近年、グローバルレベルでの競争の激化や過剰生産などを背景に、公正な価格による取引環境を取り戻す目的でAD措置を活用する事例が世界的に増えている。2017年にAD措置をとっている件数は世界全体で194件となっており、2011年と比べて約2倍にも上っている。AD措置が多くとられている製品分野は鉄鋼・金属製品、化学品の分野であるものの、世界各国では農産品から精密機械に至るまで様々な産品にAD措置がとられており、対象となる産品に制限は設けられていない。

期待される効果は

 ダンピング品の価格が是正されることで、ダンピング品の輸入が著しく減少する。その結果、ダンピング品と競合する国産品の国内販売価格の持ち直しや国内出荷数量の回復、更に収益への貢献や成長分野への投資余力アップなど企業全体へのプラス効果などが期待できる。

このような状況に直面したら

 取引をしている中で、例えば、競合製品が信じられないほどの安値で輸入されていることが発覚した場合や、取引先から「輸入品はこれだけ安いので国産品も価格を下げないと買えない」と言われた場合などは、不公正な価格による輸入が行われている可能性がある。このような場合は、まず経済産業省が設置している相談窓口に相談することが重要だ。また、気になる方は、7月3日(水)に経済産業省が開催する貿易救済セミナーに、是非、参加していただきたい。

【関連情報】
貿易救済セミナーを開催します

貿易救済措置の相談窓口及び申請方法(経済産業省ホームページ)

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