METI Journal

経済産業省

鉄より強い? 木の繊維!

         
         

 奈良の法隆寺にある五重塔。世界最古の木造建築として、今もなお私たちに立派な姿を見せている。この丈夫さは、木材を構成するセルロースという繊維に由来している。

             
             

10億分の1メートルの繊維

 木材からセルロースの繊維だけを抽出できれば、さまざまな応用ができるのでは、と期待されている。セルロースの繊維は、髪の毛のおよそ100分の1の太さ。直径が数ナノメートル(10億分の1メートル)なので、「セルロースナノファイバー(CNF)」と呼ばれている。

炭素繊維よりも安く

 似たようなものに、炭素繊維(カーボンファイバー)がある。航空機の部品や、身近なところではゴルフクラブにも使われてもいる。日本が世界をリードしている素材としても有名だ。しかし、この炭素繊維は、軽くて強いのだが、まだまだ高価だ。日本に豊富にある木材から、安くCNFを作ることができれば、日本発のすばらしい素材となるだろう。

透明で、熱でも伸びない

 CNFは、鋼鉄の5倍の強度という利点だけでなく、炭素繊維にはない特徴がある。例えば、太さがナノレベルなので、プラスチックに混ぜても透明のままだ。また、熱を加えても伸び縮みしないので、自動車部品などにも使えると期待されている。

           
           

目指せ1兆円市場!

 技術開発が進み、製造コストが下がれば、CNF関連国内市場は1兆円にもなると見込まれている。経済産業省では、研究開発や産学官のネットワーク作りを積極的に支援していく。

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