60秒解説

言葉要らずのおもてなし

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 どうされました? おなかが痛いのですか? 薬局はこちらです。日本語の「腹痛」や「薬局」がわからない外国人でも、これらの絵記号を見れば、問題を解決できるかもしれない。

1964年の東京五輪でも

 ご存じの方も多いと思うが、戦後復興期の東京オリンピックをきっかけに、日本では絵記号が街のいたるところに普及し、多くのコミュニケーションを助けてきた。

デザイン原則を国際規格に!

 これらの絵記号の「わかりやすさ」を、徹底的に追求したデザインの原則を国際規格として日本が提案し、世界的に認められている。「コミュニケーション支援用絵記号原則」として、例えば、①絵と背景は白黒で、②単純な表現でメッセージを明確にする、③既にある絵記号との整合性をちゃんととる、などが定められている。当たり前の原則ではあるが、これらが徹底されれば、世界中で作られる絵記号がよりわかりやすく、見やすくなる。

「音」での誘導も

 また、絵だけではなく、音による案内サインも、国際規格となっている。駅の改札付近であることを知らせる「ピーン・ポーン」というチャイムなどが代表例だ。多くの視覚障害者のよりどころとなっているこのチャイムの音などが、はっきりと聞きやすくなるよう、音そのものやスピーカーの設置位置などの原則が決められている。

世界の人が訪れやすい日本へ

 2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、わかりやすい絵記号や音が世界に広まっていくことは、とても有意義だ。外国人旅行者にストレスなく過ごしていただくことで、日本や日本のおもてなしへの評価にも繋がることが期待される。
関連情報
(独)国民生活センター「ヨーロッパで生まれ日本で発展ピクトグラム」(PDF形式)

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