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ドバイから大阪・関西へ、関ジャニ∞がつなぐ想い(後編)

 現在開催中の「2020年ドバイ国際博覧会(以下ドバイ万博)」で、日本館のPRアンバサダーを務める関ジャニ∞(エイト)。「Dubai to Osaka,Kansai」を合言葉に活動し、万博や日本館についての情報発信を行っている。彼らが考える「万博」はどのようなイベントであり、ドバイから大阪・関西へ、どんな想いをつなごうとしているのか。

 後編では、約3年後に迫る大阪・関西万博や、エンターテイメントに対する想いを聞いた。

“大阪のオバちゃん”を発信?

 -2025年の大阪・関西万博について「こんなコンテンツがあったら面白い」と思うことはありますか。

 安田 テクノロジーだけでなく、大阪が誇る食文化や、染物などの工芸品、「岸和田だんじり祭」のような熱いお祭など、大阪独自のスタイルや伝統を楽しんでほしいですね。世界の皆さんはもちろん、日本国内にも大阪・関西をよく知らない人が多いと思います。

 丸山  “大阪のオバちゃん”が面白いかもしれません(笑)。人情深く、愛情深く、人を笑わせる唯一無二の存在です。オバちゃん的なコンテンツを見て、世界の人々がどんなリアクションをするのか見てみたいです。最新の技術とは真逆ですが、人と人のつながりを大事にする「大阪の象徴」として、ふさわしいのではないでしょうか。

 村上 以前、バーチャルマーケットを体験したことがあります。仮想現実(VR)の渋谷の街に行って、そこで買い物した商品が後日自宅に届く仕組みです。これまではバーチャルとリアルがはっきりと分かれていましたが、これからはリアルとバーチャルが融合された新しい空間が作られると思います。基礎となる技術はあると思うので、それらを活用した最先端のコンテンツが見られるかもしれません。

 横山 大阪・関西万博は日本のエンターテインメントを世界に発信するチャンスだと思っています。特にアイドル文化はもはや日本の“伝統芸”と言えます。先日、やっと有観客のコンサートツアーが開催でき、「自分がいる場所は、やはりここだ!」と言葉にできない高揚感を得ました。コロナ禍があったり、現地に行けない人もいたりするので、オンラインでつながることも大事ですが、多くの人と生で触れ合うことで生み出される感動は、何ものにも代え難いです。

「万博は日本のエンタメを世界に発信するチャンス」と横山さん。

エンタメの素晴らしさを世界に

 -横山さんの言うように、エンターテインメントの力は大きいですね。エンタメを通して万博で伝えられるものがあるしたら、どんなことでしょうか。

 安田 エンタメは私自身の活力であり、多くの人々にとっても心の活力であると感じています。そして言葉を超えて人間が、シームレスにつながれるものでもあります。食事をして体がエネルギーを得ているように、エンタメは他者とつながる「エネルギーの源」。ジャニーズのメンバーとして、エンタメの素晴らしさを世界に届けたいと思います。

 丸山 言葉はわからなくても、世界の人々と繋がれるひとつの手段ですよね。自分一人では答えを出すことが難しい課題を、他者との共通認識として考えるきっかけにもなります。万博では、エンタメを通して「これからどういう風に未来を生きていけば、豊かな人生が待っているの?」と、皆で楽しみながら将来を展望できたら面白いのではないでしょうか。

 村上 エンタメはいかに「初めての景色」を届けるかだと考えていて、それが熱狂を生むことにつながる。耳で聞くのではなく、音楽を感じてもらうことでようやく、伝わるものなのかなと。万博ではワクワクするものに触れることで、何か自分で考えるきっかけを生むことが大事だと思います。

「何か自分で考えるきっかけを生むことが大事」と村上さん。


 例えば、「COP」や「SDGs」という言葉は知っていても、気候問題などの難しい言葉を入り口に据えると、中身を理解するためのハードルが上がるかもしれません。その点、エンタメという「演出」が入り口にあると入りやすい。エンタメを作る側は、見てくださる方を常に飽きさせない方法を考えているので、有効な手段ではないでしょうか。

 -万博では、日本や世界で「何かが変わる」可能性を秘めている場所です。最後に2025年大阪・関西万博に向けた、皆さんの希望を聞かせてください。

 安田 あらゆる国が創造するコンテンツに関して、大人はもちろん子どもも楽しく学ぶことができるのが万博だと思います。だから普段の生活ではできないことをたくさん経験して欲しいと思います。それが将来への糧になったら、日本も世界も変わるかもしれません。

 大倉 次の万博のテーマが「いのち輝く未来社会のデザイン」だと聞きました。いま、これだけ日本が豊かな社会になっても、命を輝かせることが難しい状況なのでは。ですが、新しい技術がさまざまな境界を取り払おうとしているように、世界のどこかに「自分の命が輝ける場所があるかもしれない」と思えるような出会いが万博にはいっぱいあるはず。私たち関ジャニ∞もそれを見つけられたら幸せです。

「『命が輝ける場所があるかも』と思える出会いが万博にはあるはず」と大倉さん。


 丸山 日本や世界が抱える課題や未来の姿を、万博で知ることができます。また、いつかこの国で働いてみたい。こんなことをしたい、という希望も持てる場所でもあります。“勉強”というと堅苦しいので、テーマパークに行くような気軽さがあってもいいのでは。体験後に「自分も何か始めてみよう!」という気持ちに多くの人がなれたらいいですよね。2025年は大阪・関西だけでなく、日本全体で盛り上がりましょう!
 

 関ジャニ∞(エイト)
ジャニーズ事務所に所属するアイドルグループとして、2004年にCDデビュー。メンバー全員が関西出身で、楽曲に「大阪ロマネスク」「好きやねん、大阪。」など、大阪愛を歌ったものが多い。2018年から「大阪観光シンボルキャラクター」に就任。ドバイ万博日本館ではPRアンバサダーを務める。
 

ドバイから大阪・関西へ、関ジャニ∞がつなぐ想い(前編)はこちら