60秒解説

点検で防ぐ、自転車の製品事故


 春、新生活の始まりとともに、注意したいのが自転車の製品事故。過去6年間で、4月、5月に多いというデータが公表されている。製品事故の疑いがある事故のうち、6割が重症、過去には死亡事故も起きている。

春先の4月、5月に多い傾向がある

 NITE(製品評価技術基盤機構)に通知された製品事故情報※1によると、2015年から2019年に報告された製品事故の疑いがある自転車事故のうち、およそ2割以上が4月、5月に発生している。通学や通勤、子どもの送迎などで自転車を使い始める人が増えることも影響していると考えられる。
 2020年の事故数は例年と異なり、緊急事態宣言発出後の5月に減少し、解除後の6月に増加している。

※1消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え、事故情報収集制度により収集された非重大製品事故やヒヤリハット情報を含む。

NITEプレスリリースより抜粋

被害状況は軽傷から重症まで

 過去6年間に通知された自転車事故647件のうち、人的被害に至ったものは506件にのぼり、被害もすり傷や打撲だけの事故で済むとは限らず、軽傷の事故が約2割なのに対して、重症事故は約8割と多い。また、被害に遭うのが使用者だけとも限らず、接触した相手に重症を負わせてしまうケースもある。

事故を防ぐために「自己点検」と「定期点検」を

 乗る前に、チェックリストを参考にフレームの亀裂やさび、ブレーキの利き等をチェックすることが重要だ。点検を怠ると、強度不足などによりフレームが破損して走行中に転倒したり、ブレーキの不具合によって走行中に制動不良などによって転倒するなどのおそれもある。自己点検に加え、販売店でもまずは購入の1か月後、その後異常がなくても1年に1回はプロの点検を受けて欲しい。

図 自転車の確認項目(赤字:乗車前確認、青字:定期点検)

 

【関連情報】
3年連続、年100件以上発生~点検と情報確認で自転車の製品事故を防ぎましょう~(NITEプレスリリース)

自転車の点検チェックリスト

リコール製品検索ページ(NITE)