60秒解説

「デザイン経営」ってなんのため?

~九州デザインガイドブックを作成しました~

 「デザイン」と聞くと、色や形を整えることを思い浮かべる方が多いのではないだろうか。2018年に経産省・特許庁が公表した「デザイン経営」宣言において、「デザイン」という言葉は、色・形の美しさのみではなく、企業が大切にしている価値や、それを実現しようとする意志を表現する営み自体を指している。

企業経営を見直す手法として

 なぜ、企業経営にデザインが役立つのか。色・形というアウトプットを通じて、企業の目指す姿を“見える化“するためには、その企業の成り立ち、顧客、競合他社、強み、課題など、企業を取り巻くあらゆる事柄を整理・分析すること無しには実現できない。昨今の厳しい競争環境の中で、自社のあり方を振り返るだけでなく、本質的な課題や新たな取り組みの芽の発見に繋がることも期待される。

製品・サービスの魅力の再考にも

 また、どんなに素晴らしい製品・サービスを生み出しても、その存在や価値を顧客に届けることが出来なければ、存在しないものと変わらない。デザインの考え方は、企業経営そのものだけでなく、製品やサービスの魅力や強みをユーザー目線で問い直し、その価値を再発見することにも繋がりうる。

九州地域での取り組み

 九州経済産業局では、顧客から選ばれ、愛されるためにデザイン経営に取り組む企業と、デザイナーとの連携を2018年から支援し、その成果をまとめた「九州デザインガイドブック」を作成した。こうした例も参考に、「デザイン経営」に関心を持ち、挑戦する企業が増えることを期待したい。