60秒解説

鉱山災害、ベテランこそ”安全第一”

10月1日~7日は全国鉱山保安週間


  「鉱山」と言うと、あまり身近な話には感じないかもしれないが、国内には約500の稼行鉱山が存在し、1.1万人強の労働者が私たちの生活の維持に不可欠な鉱物資源の生産に従事している。

現在の日本の鉱山

 鉱山は北海道の夕張など、石炭のイメージが強いかもしれないが、現在の日本では、石灰石(セメントの原料等)や珪石(ガラスの原料など)を採掘する鉱山が多くを占める。また、数は少ないが、石油や天然ガスを採る鉱山も日本に存在する。

なくならない鉱山災害

 鉱山災害による罹災者数は、昭和25年には年間1万名を超えていたが、鉱山数の減少に伴い、現在では年間30名程度の水準となっている。一方で、重傷者や死者を伴う災害は依然発生しており、労働者の高齢化や従業員数の減少が進む国内鉱山においては、安定的な生産活動を維持していくためにも災害防止の取り組みを行っていく必要がある。

ベテランでも起こる災害

 発生した鉱山災害についてヒューマンエラーに係る分析を行ったところ、一番多い要因は「危険軽視・慣れ」であった。鉱山労働者はベテラン労働者の割合が増えているが、長年同じ業務に携わっているが故に、危険に対する感度が低くなり、結果として重大な災害を引き起こしている。

安全は、あなたのために、家族のために

 本年10月1日から7日までは、全国鉱山保安週間だ。私たちもこれを機に、危険と隣り合わせの鉱山従事者へ改めて敬意を表するとともに、鉱山従事者の皆さんにはいま一度、経験値を過信せず安全を再確認する意識を高めてほしい。自分のためだけでなく、無事を願う家族や友人、一緒に働く仲間のために。

【関連情報】

10月1日~7日は全国鉱山保安週間です!(ニュースリリース)