60秒解説

時代に合わせ進化するピクトグラム【前編】

AED(自動体外式除細動器)図記号


 言葉や文字によらず、目で見て行きたいところへの案内を可能とする案内用図記号(=通称ピクトグラム)は、トイレやエレベーターなどがよく知られているが、時代のニーズに合わせ、新たな図記号が誕生している。

AED(自動体外式除細動器)

 2019年7月、JIS Z8210(案内用図記号)が改正され、AEDの図記号が加わった。
 AEDはここ10年近くで全国に設置が広がったものの、実際の使用率はわずか5%未満だという。AEDは、救急隊や医師の到着を待たずに、居合わせた人が「すぐに」電気ショックを実施することが重要であり、「どこに」AEDが設置されているのか一目でわかる必要がある。これまでは各メーカーが独自のステッカーをAED設置場所に貼っているケースが多かった。JISへの追加を機に、現物だけでなくフロアマップ等にも使用されることを期待したい。
 実際に講習を受けていないと、AEDの使用には勇気がいるかもしれない。AEDの設置場所を日頃から意識するだけでも、いざというときに役立つはずなので、ぜひこの図記号を覚えていただきたい。

加熱式たばこ

加熱式たばこ専用喫煙室


 2020年4月から、多くの飲食店や施設が原則禁煙となった。全面禁煙の施設もあれば、紙巻たばこはダメだが加熱式たばこなら一定の条件のもと喫煙可能なスペースを設置する施設もあり、施設側には表示が義務付けられている。従来の「喫煙所」「禁煙」の図記号だけでは、ここ数年で国内に急速に普及した加熱式たばこを区別することはできないため、新たに「加熱式たばこ専用喫煙室」の図記号がJISに追加された。

※後編へ続く

【関連情報】

ニュースリリース資料(案内用図記号のJIS改正)